らぶちゅ♥


$かごめ(トトロ)のバス停

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summer★love 最終回。

俺は、怒りを抑えられずに井山直也に電話をかけた。


「はい。何だい?莉華の弟くん。」


「今すぐ近くの公園に来い。」


「ふん。良いだろう。ただし、君が僕を捕まえたところで、君の大切な人が一人救われる訳じゃないからな。」


「分かったよ。」


俺は、警察が来たら行くつもりだ。


早く来てくれよ・・・・・・。


ピンポーン・・・ピンポーン・・・。


来たか・・・。


「はい。あ、刑事さん。俺、犯人を公園におびき寄せました。」


「まったく。勝手なことを。でも、犯人を捕まえられるかもな。」


「はい。あの、盗聴器と、GPSを渡して下さい。俺に考えがあります。」


あの犯人を苦しめてやるんだ。だから俺は作戦を練った。


「分かった。気をつけていくんだぞ。何かあったら連絡しろよ。」


「はい。刑事さん。」


俺はすぐさま公園へ向かった。


今日は平日だから人がいない。


ちょうど良いな。あの作戦を実行するのは。


美結・・・・・・。母さん・・・・・・。俺絶対に、犯人捕まえてみせるよ。


「お前が・・・井山直也か。」


「ああ。いかにも。」


「お前、俺の姉ちゃんを殺したんだよな?」


「ああ。莉華は俺の言うことを聞かなかったからだ。」


「ふざけんなよっっ!!お前の人形じゃねえんだよ!姉ちゃんはな、俺にとって大事な大事な一人の姉なんだよっ!」


「ふっ。それが愛情か。低レベルだ。そんなのは偽りに過ぎない。」


「そうかな・・・・・・。」


「安心しろ。もうすぐ俺は逮捕される。」


「井山直也。お前を一発殴らせろ。」


「いいだろう。」


バシッ!バシッ!


「いくら殴っても気が済まねぇっ!」


「待てっ!」


「刑事さん。すみません。俺、こいつ殺します。」


俺は我を忘れた。


もうこいつみたいな人間がいたってしょうがないから。


だからころしてやるんだ。


「バカを言うんじゃないっ!こいつを殺したら、姉ちゃんが殺されるときと同じ、お前は犯罪を犯すんだ。そんな事を弟にして欲しい奴なんていないだろうがっ!お前の姉ちゃんはな、遺書を残してたんだよ。」


「えっ?」


俺は我を取り戻した。


「日記に、『雅がどうか、美結ちゃんと幸せになれますように』って書いてある。」


「姉ちゃん・・・・・・。」


「井山直也のことは俺達刑事に任せなさい。大丈夫だ。分かったな?お前は、お前の役目を果たせ。」


「アリガトウ。刑事さん。俺、ちゃんと大切な人を守るよ。」


俺はそう言い残して、大切な人へと突っ走っていった。




「美結っ!美結っ!」


俺は息を切らしながら美結の元へと駆け寄った。


「雅?大丈夫だった?怪我はない?」


美結は心配そうに俺に詰め寄った。


「ああ。俺は大丈夫だ。何もされてないか?」


そう答えると、安心そうに、


「うん。平気だよ。」


と答えた。


「そっか。犯人は捕まったから大丈夫だ。」


「良かったね。雅。」


「ああ。ホッとした。」


「そっかぁ。今の雅、すごく顔色がスッキリしてる!」


「そうかぁ?」


美結。君にもう一度気持ちを伝えるよ。


「美結。これ、病院に向かう途中に、見つけたんだ。」


俺が差し出したのは・・・・・・


「これ・・・綺麗だね・・・・・・。」


指輪だ。


「付き合って下さい。そして、ずっと永遠に一緒に居て下さい。お願いします。」


俺、今言った!ちゃんと言えた!


そばに居れるだけでも良い。


美結。君を幸せにしたいって思った。




アリガトウ。雅。そういうところ、私は大好きだよ。


私はその指輪を静かに受け取った。


「喜んで」






この先、何年たっても、何十年たっても、


一生忘れない。ずっと一緒に居る。


これからも、この夏の恋の思い出はずっと永遠に消えないんだね。


~happy ending~

summer★love

姉ちゃん。俺、絶対に美結を守り抜いて犯人を捕まえてみせるからな。




「雅・・・・・・。落ち着いた?大丈夫?」


「ゴメンな。美結。お前、手術終わったばっかなのに・・・・・・。」


「ううん。全然。莉華さんの事が心配だもの。そりゃあ、じぶんの体も心配だけど。雅の気持ちの方が、よっぽど心配だよ。」


美結。ゴメンな。俺のために。


「美結。俺・・・俺、お前を守り抜いて、姉ちゃんを殺した犯人を捕まえてみせる。」


「雅が決めたなら私は止めない。でも、気をつけてね。」


「あぁ。分かってるよ。美結、お前はまず、体をゆっくり休ませないとな。」


「うん。アリガト。」


俺は、美結の命と引き替えに、姉ちゃんの命を奪った神様が俺は許せなかった。


だから絶対に犯人を捕まえる。姉ちゃんのためにも。俺のためにも。




俺は、家に帰ってニュースを見た。


姉ちゃんが居ないとやっぱり静かだな・・・・・・。


そんなとき・・・・・・。


「えー次のニュースをお伝えします。ある都内の病院の前で倒れているのが見つかった、鷹野莉華さんが、死亡しました。


犯人は、いまだに見つかっておらず、警察は、鷹野莉華さんに関わる人物を捜索し、何らかのトラブルに巻き込まれたと見られています。」


誰なんだ・・・・・・。あ、そういえば、姉ちゃん、ケータイ忘れていったんだよな。よし、ケータイのメールの内容を調べてやる。


”莉華。考え直して欲しいんだ。付き合う事を。お願いだ。付き合ってくれ。”


何だこれ。誰からだ・・・・・・?


”井山直也”


こいつか。


こいつのGPSを使って調べてやる。警察にも連絡しよう。


「あの、僕は、鷹野莉華の弟、鷹野雅です。ケータイが、家にあったんで、調べてみたら、井山直也という人物と関係してることが分かりました。」


「分かった。すぐ行くから、周りに不審な行為をしている人を見かけたと思ったらすぐ連絡しなさい。」


「アリガトウございます。」




「不審な行為の人、いるのか・・・・・・?」


ちょっとカーテンの隙間から見てみた。


変な人がいる。誰だ・・・・・・。俺の家をずっと見ている。


すぐに電話しなきゃ。


「あの、鷹野雅ですけど、変な人が、僕の家をずっと見ているんですけど。」


「分かった。もうすぐ着くから待ってなさい。」


「はい。分かりました。」


早く来てくれ・・・・・・。


その時・・・・・・。


プルルルルルッ・・・・・・プルルルルルッ・・・・・・


姉ちゃんのケータイか。


「・・・・・はい。」


「莉華は死んだか。」


「誰ですか。」


「さぁね。誰だろうか。君は鷹野雅くんだね。」


「なんで俺の名前を。」


「莉華から良く君の話を聞いていたのさ。」


「あなたが犯人ですか。姉ちゃんを殺した。」


「あぁ。でも、もうすぐ人が一人消える。君の大事な人が一人ね。」


「誰だ。お前は。答えろよっっっ!良くも俺の姉ちゃんを殺したな。」


「それが愛情って奴か。ださいものだな。案外。じゃーなっ。」


「おいっ待てよっ!」


プーッ・・・プーッ・・・


「くっそうっ!!!」


俺は、犯人の思うままに乗せられた。


大事な人・・・・・・?俺の大事な人って・・・・・・。


母さん・・・!美結・・・・!


どうしてまた俺の大事な人を奪っていこうとするんだ。


井山直也・・・・・・。死んでも許さない。絶対に。



summer★love

美結・・・治ってくれ。どうか・・・・・・。


「無事、手術は終わりました。安静にしていれば、大丈夫でしょう。」


「良かったわね。雅。」


「あぁ。姉ちゃん。」


「あ、のど渇いてない?」


安心した後の姉ちゃんは、すごくスッキリしてた。


「うん。渇いた。」


「じゃあ、お茶買ってくるね。」


この会話は、今はどうにも思わなかった。


でも、後になって大切な会話って分かったんだ。




「雅、美結ちゃんが助かったから、内心嬉しいんだろうなぁ。」


自動販売機で、私はお茶を2本買っていた。


そして病院に向かう途中・・・・・・。


グサッ・・・・・・。


「きゃぁぁぁぁぁぁぁっ!」


女の人の声が声を上げた。



姉ちゃん、遅いなぁ・・・・・・。


ちょっと外行くか。


俺は何も考えずに、ただただ病院の外へ向かったんだ。


姉ちゃんどこだ・・・・・・。


「大丈夫ですか?聞こえますかっ??」


気になった俺は、その女の人の顔をのぞいた。


「ねえ・・・ちゃん・・・・・・?」


俺は、その瞬間、泣きじゃくった。


姉ちゃんは、ナイフが刺された状態で倒れてたんだ。


血まみれだった。


「ねえちゃんっっっっっ!!!!!!!!!」




すぐ近くに病院があったから、すぐ運ばれた。


でも、ナイフが心臓に刺さっていた。


死んだんだ。姉ちゃんは。


姉ちゃんは誰かの手によって殺されたんだ・・・・・・。


姉ちゃん。あの時の会話が最後だったんだな。


どうして、姉ちゃんが殺されなきゃいけないんだ。


俺はくやしかった。だから、姉ちゃんを殺した犯人を絶対に捕まえてやるって決めたんだ。




俺は、美結が居る病室へ戻った。


「み・・・やび・・・・・・?」


美結はやっと目を覚ました。


「美結?見えるか。俺が。」


「うん・・・。」


「ゆっくり休んでろ。」


「あれ?莉華さんは?」


「あ、ジ、ジュース買いに行った。」


「そっかぁ・・・・・・。」


俺はウソをついた。涙をこらえて。


「美結ゴメンな。今俺ウソ付いた。」


「えっ・・・・・・?」


「姉ちゃんは・・・・・・姉ちゃんは・・・・・・病院の外にある自動販売機の外で・・・・・・殺されて死んだ・・・・・・。」


「ウソ・・・でしょ・・・・・・?雅・・・ウソって言ってよ!」


「ウソなんかじゃ無いっ!」


俺は、悲しみでいっぱいだった。


その反面、姉ちゃんを殺した犯人に怒りを覚えた。



「雅・・・・・・。大丈夫。大丈夫だから・・・・・・。」


俺はいつの間にか美結の腕の中にいた。


俺は・・・・・・たくさんの人に支えて貰っていたんだ。


失ってやっと分かった。


姉ちゃんは、俺のことを、家族のことを一番に考えていたんだな。


姉ちゃん・・・・・・。


少しは家族孝行すれば良かった。


後悔ばかりが心に浮かぶ。


ゴメンな。姉ちゃん。絶対に、美結を守り抜いて、犯人を捕まえてみせる。