Pixiv小説更新しました。
今週も始まったなと思えば、もう木曜日でした。
さて17の振り返りですが、もう2年前・・・ということで、
今回はさすがに文章力に不安を感じて、少しだけ本文整えてあります。
フランチェスカと伯爵夫人という事で、カテリーナ伯爵夫人の噂話が出てきますが、
これは前置きにあります通り、塩野七生先生という方の時代小説が参考になっています。
なので今回は二次創作ということになるのですが、史実としても差し支えないと考え、
氏の文を参照して描いていました。
参照した主な部分は、宿の主人が語っている
プリマドンナ・ディターリアが伯爵夫人を指すこと。
それから、「悪さをすれば、伯爵夫人がやってきますよ」という、叱り文句。
後は、複製画(ブロマイド)が売られていた、というのも、
氏の表現の中にあったものを、借りている形です。
・創作と伝承
しかし、あの戦国時代、地方が12年間守られたと言うのは事実であり、
そこから後世になって誇張されたと考えれば通用する話であります。
そして、このように話創られるならば、私は、アレッサンドロ公についても思うところがあり、
同公について、その逆視点を持って描いてみせようと思った次第です。
■付録・引用解説集
会話に結構、業界用語のような省略表現?が多いので、踏まえて解説します。
・「一人だけ動きの違うのが居る」
主人がフランチェスカを評価して言った言葉。
動きが違うと言うのは、一人だけ傑出して活躍している、(良い意味で)目立っている、
圧倒的という意味で、信頼や信望に繋がります。
仕事の仕方が違うという意味では無い。(文の前後で読み取れるようになっている)
・「イタチ(イタリア語でドンノラ)の呼び名は女性(ドンナ)から来ている」
理由ははっきりしていませんが、これも実際に言われているそうです。
・プリマ・ドンナ・ディターリア(イタリア第一の女性)
氏の小説より。伯爵夫人の異名、通り名です。
時代は中世であっても、後期イタリアで女性は賞賛され、政治参加には男性の後見人が必要でしたが、
法廷に単身立てるなど、その権利が社会に広く認められていました。
・「フランチェスカが足場揺すって来るぞ!」
氏の小説「カテリーナ伯爵夫人が来ますよ」の同義語。#13に実践された描写あり
・「いやぁ心配ねえ、今日の酒は一本多いから、俺あ、明日休みだ」
→俺は明日休むから、関係ねえ
・ジュリオ二世
一般にはユリウス二世。ジェノヴァはスペリオーレ地区の貧しい家の出の教皇。
反撃に舵を切り、剣と十字架の両方を駆使して、イタリアに攻め入る外敵を排除しました。
特にスペインのボルジア家に対しては、交した約束も即座に破りさるなど、容赦をしなかったという。
・挿絵に関して
うさぎ食いをしているアウラクイン。うさぎアピール。
自分に矢が飛んでくること以外には興味を示さない、野うさぎの意。
・「やりてえこと済ましたから、とりあえず心配事はねえな」
→わだかまり無く、明日を迎える知恵も大事→次台詞「明日は明日の風が吹く」その支度。
一つのアウローラ。
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by usacchi2006
| 2024-03-28 20:59
| 楽屋裏
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