皆様お久しぶりです、小唄 楼です。
この度、シナリオを担当させて頂いた乙女ゲーム「恋する大人のカフェテリア」がリリースされました。

■恋する大人のカフェテリアオフィシャルサイト
http://penet.co.jp/koicafe/
$小唄 楼の短篇脚本100本ノック!ブログ


今回は登場するキャラクター全てのシナリオを私、小唄 楼が担当させていただきました。
また新たにスマートフォンにも対応致しましたので、興味のある方は是非プレイして頂けると光栄です。

ちなみに現在また新たなゲーム製作もちゃくちゃくと進行中です。
これからも是非小唄 楼をよろしくお願いいたします。
どうも小唄 楼です。
皆さんお久しぶりです。
だいぶご無沙汰してしまいました。

この度、以前からシナリオを一部担当させて頂いていた乙女ゲーム「わたしのカレは問題児」が正式にリリースされました!

媒体紹介ページ
http://penet.co.jp/service.html
詳細
■URL:http://pf.mbga.jp/12002287
■料金:無料(一部有料)
■対応端末:docomo:iモード対応機
au:EZweb 対応機
SoftBank::Yahoo!ケータイ 対応機
■アクセス方法:「mobage」TOP>ゲーム>育成・シミュレーション

小唄 楼が担当させて頂いたキャラクターはバナーにも載っている「斎賀貴雅」というキャラです。
$小唄 楼の短篇脚本100本ノック!ブログ
俺様男子が好きな方や乙女ゲーファンの方、またバンドを題材にした青春物語に興味のある方は、是非プレイして頂けると嬉しいです。

それではこれからもよろしくお願いします。


小唄 楼

読者の皆様お久しぶりです。

小唄 楼です。

更新が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。


本来であれば既にブログを再開しているべき時期です。

しかし嬉しい事に現在多数のお仕事を頂き、そちらで手一杯となっております。

そのためブログの再開をもうしばらく延期させて頂くことになりました。

更新を楽しみにされていた読者の皆様には申し訳ない気持ちでいっぱいです。


ですが、私がシナリオを担当したとある案件が近いうちに公開となりますので、読者の皆様にはそちらで私のシナリオを楽しんで頂ければ光栄です。


また告知やブログの再開時期が決まりましたら告知いたします。

それではこれからも当ブログをよろしくお願いします。



小唄 楼

皆様お久しぶりです。

小唄 楼です。


100本ノック達成以後更新を停止していた当ブログですが、近日中に更新を再開したいと思います。

更新再開後の企画としては

・柳瀬川シリーズの完結編台本

・新作の長編台本

・100本ノックに代わる短篇脚本の連載

などを予定しております。

尚再開は来月上旬頃の予定です。


それでは更新再開まで、もうしばらくお待ちください。



小唄 楼




追伸

私の台本を某ラジオ局の番組にて使用していただいたというお話を聞きました。

只今番組出演者の方に確認をとっておりますので、またこちらも情報がわかりしだい改めて報告致します。

舞台演劇「泣くことは悪いことじゃない、大切なのは泣いた後にちゃんと立ち直る事だ」
作者:小唄 楼

少女……女性(17)
青年……男性(17)
友人……女性(17)



○街中
照明をつける。
少女と友人が言い争いをしている。
それを青年が仲裁している。


少女「さっきから何なのよ、あんた」

友人「あんたこそ、何よ!」

少女「言いたい事があるんなら、ハッキリ言ったら?」

友人「ムカつく……言ってやる、言ってやろうじゃない!」

青年「……落ち着け。この辺にしておけ」

友人「うるさい!……私はね、昔からアンタが嫌いだったのよ!」

少女「へぇー」

友人「その余裕ぶった態度がムカつく!あんた一人大人みたいなふりして、凄いイライラすんのよ!」

少女「……で?言いたい事はそれだけ?」


友人が少女の頬を叩く。


青年「おい、やめろ」


少女が友人の頬を叩く。


友人「痛っ」

青年「ほら、これでお互い気が済んだろ?だから……」

友人「……あんたなんて大嫌い!もう話したくないし顔もみたくない!あんたなんて、もう死んじゃえ!」


友人が泣きながら退場する。


青年「お、おい……まったく。お前らしく無いぞ?あんな挑発するなんて」

少女「……あの子の事追いかけなくて良いの?泣いてたじゃない」

青年「あー……大丈夫だろ」

少女「なんで?」

青年「泣いてるって事は、それだけ自分の感情を発散してるって事だし、放っておいても大丈夫だ」

少女「あんた、案外冷たいのね」

青年「違うよ。あいつより、お前の事が心配だから残った」

少女「……なんで私の事が心配なのよ」

青年「最初に叩かれたのはお前だろ。それにお前だけ酷いことを沢山言われた。んでもって……」

少女「何よ?」

青年「お前だけ、泣いてない」

少女「……泣いてないからなんだって言うのよ!?」

青年「泣けないと、辛いじゃん?……そんな強がるなよ。悲しい時は泣いちまえ」

少女「何よ……何よ何よ!」


少女が泣きはじめる。


少女「全部わかったような口きいて、何が悲しい時は泣いちまえよ!そんな格好つけてんじゃないわよ!馬鹿!馬鹿!」


青年が少女の頭を撫で、少女が号泣する。
暗転。


○翌日の学校
友人が登場。
照明をつける。


友人「昨日は、本当にごめん!私言い過ぎた……」

少女「私こそ、なんか挑発するような真似してごめん。イライラして、酷いことしちゃった」

青年「それじゃあ仲直りで良いな?はい、握手握手!」


少女と友人が握手をする。


友人「本当にごめんね」

少女「こちらこそ」

青年「さて、そろそろどこか行きますか」

友人「そうだね!」


三人が歩き始める。


少女「さぁ、今日はどこに行こうか!」


暗転。







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皆様お久しぶりです。

小唄 楼です。


本日をもちまして、無事「真・短篇脚本100本ノック」完結となりました。

今まで応援してくださった皆様、本当にありがとうございました!


次はどんな企画をやるか……まだ思い浮かびもしませんが、また近いうちに皆さんにお目にかかれるようなんらかの企画を用意しようと思います。

あと、嬉しい報告も数点出来ればと思います。


それではおよそ100日間、ご観覧頂き誠にありがとうございました!



小唄 楼

舞台演劇「最高純度の愛」
作者:小唄 楼

少女……女性(16)
先生……男性(26)
同僚……男性(28)



○職員室前
照明をつける。
少女が先生にチョコレートを渡す。


少女「あの……先生、これ!」

先生「え?俺に、かい?」


少女が頷く。


先生「そういえば今日はバレンタインだっけ。ありがとう、大事に頂くよ」

少女「ありがとうございます!」


少女が走って退場。


先生「ふふ、可愛いもんだなー」


暗転。


○職員室
椅子に座り先生がチョコレートを食べている。
同僚が登場。
照明をつける。


同僚「おやおや、もしかして生徒からもらったんですか?」

先生「ええ、まぁ」

同僚「羨ましいなぁー。さすが先生は女子から人気が高いだけの事がある」

先生「茶化さんどいて下さいよー」


同僚が笑い始める。


同僚「ところで、チョコの味はどうです?」

先生「味ですか?うーん、そういえば、ちょっと変わった味ですねー」

同僚「変わった味?」

先生「きっと材料か何かを間違えちゃったんでしょうね」

同僚「いやーそういうところが可愛いじゃないですか」

先生「まったくその通りですね」


先生と同僚が笑い声をあげる。
暗転。
先生と同僚が退場。


○少女のモノローグ
少女が登場。
少女をスポットで照らす。


少女「経血、愛液、唾、鼻水、涙、尿、便、爪、毛、……そして何より私の愛情」


少女が不気味に笑い始める。


少女「先生、私の最高純度の愛が詰まったチョコレート、美味しかったですか?」


再び少女が不気味に笑う。
暗転。



舞台演劇「愉快ユカイな誘拐倶楽部」
作者:小唄 楼

楓……女性(17)
男……男性(25)
父……男性(43)
母……女性(42)
警官……男性(30)
少女……女性(16)



○裏路地(夜)
照明をつける。
楓が歩いていると、仮面の男が登場する。


男「おやおや、こんな夜遅くにお嬢さん一人では危ないですよ」

楓「……あなたが、部長?」

男「ほう、……この事は誰から?」

楓「友達から、噂で」

男「成程、噂を信じてここまで来たと。……いい目をしている。寂しそうな、いい目を。良いでしょう。貴方

の入部を認めましょう」


暗転。


男「ようこそ、誘拐倶楽部へ」


○楓の家
楓と男が退場。
父と母が登場。
照明をつける。
父が携帯で話をしている。


父「娘を、誘拐した!?」

男「はい、我々誘拐倶楽部がお宅のお嬢さん、楓様を誘拐させて頂きました」

父「な、何が目的だ!金か!」

男「いえ、私達が要求するもの、それは楓様への愛情です」

父「楓への、愛情?」

男「……楓様のために支払える限界の金額を用意して下さい。それを鞄につめて、指定の公園までお持ちくだ

さい。なお警察に通報されますと、その時点で楓様の身の安全は保証しかねますのでご了承下さい。それでは

これで」


BGM「電話の切れた音」


父「おい!待ちたまえ!おい!おい!」

母「あ、あなた……楓は!?」

父「落ち着くんだ。落ち着いて考えよう」

母「でも!」

父「落ち着けと言っている!……犯人の目的はなんだ?糞っ!何が誘拐倶楽部だ、ふざけやがって」


暗転。


○川原
父が鞄を持ち立っている。
照明をつける。


母「あなた……」

父「ああ、来たみたいだな」


帽子とサングラス、それにマスクをしコートを着た?が登場。


?「誘拐倶楽部の者です。そちらが約束のものですね?」

父「ああ!娘は、娘は大丈夫なんだろうな!?」

?「それは全て貴女方の行動次第です。さぁ、鞄をこちらに」


父が鞄を楓に向かって投げる。


?「確かに受け取りました。……では、中身の確認をさせてもらいます」


?が鞄を開ける。


?「なっ!?これは?」

警官「今だ!」


警官が三人現れ楓を取り押さえる。


警官「犯人確保!」

?「糞っ!」

警官「暴れるんじゃない!」


警官が?の帽子とサングラス、マスクを剥ぐ。
すると?が楓であったことが判明する・


父「なっ、楓!?」

母「楓!?そんな、なんで!」

楓「……驚いた?警察に通報したら、私が危険にさらされるかもしれないのに、通報したんだ」

母「それはっ!」

楓「それに、私のために支払える最高の金額が、こんな新聞で出来た紙切れなんだ……信じられない!」

父「これは、警察の方からの提案で……」

楓「人のせいにするっていうの!?もう最低!やっぱりお父さんもお母さんも、私のことなんて嫌いなんだ!

それなら私だって、あんた達の事なんて、もう大嫌い!!」


暗転。
全員が退場。


○路地裏(夜)
仮面の男と少女が登場。
照明をつける。


男「お嬢さん、何かお探しですか?」

少女「あの……噂を聞いて。ここに来れば、倶楽部に入れるって」

男「なるほど。君もいい目をしている。とても寂しそうなよい目だ。……それではようこそ、誘拐倶楽部へ」


暗転。



舞台演劇「俺のせいであの子は死んだ」
作者:小唄 楼

青年……男性(17)
彼女……女性(17)
後輩……女性(16)
女友達……女性(17)



○公園
照明をつける。
青年と彼女が椅子に座って話している。


彼女「そういえば、その帽子どうしたの?帽子してくるなんて珍しいねー」

青年「あー、実はちょっと髪の毛切りすぎちゃって、それで」

彼女「へぇー……。えい!」


彼女が青年の帽子を取る。


彼女「なんだ、似合ってるじゃん」

青年「ばっ、返せよー!」

彼女「やだよー!」


彼女が駆け足で退場。


青年「返せって……馬鹿っ!危ない!」

彼女「えっ?」


暗転。
BGM「車の衝突音」
BGM「サイレン」
間を空ける。


○学校の校舎裏
後輩が登場。
照明をつける。


後輩「その……先輩の事が好きです!付き合って下さい!」

青年「……ごめん」

後輩「えっ?」

青年「……悪いけど、俺は君とは付き合えない」

後輩「……そう、ですよね。ごめんなさい、忘れて下さい!」


後輩が退場。
女友達が登場。


女友達「あーあ、また女の子泣かせて、いけないんだー」

青年「……からかうなよ」

女友達「……あんた、まだあの子の事引きずってるの?」

青年「……俺のせいであいつは死んだんだ。あの時、俺が止めていれば……」

女友達「そうね。もしかしたら、生きてたかもしれない」

青年「だから、俺は幸せになっちゃいけないんだ!あいつを殺した罪を償うために、絶対!」

女友達「そう……。じゃあ、あの子の友達代表として、一言言わせてもらうわ」


女友達が青年の襟元を掴む。


青年「……何するんだよ」

女友達「いつまで感傷に浸ってしょぼくれてんだよ、この大馬鹿野郎!そんな様子で、天国にいるあの子が喜

ぶと思ってんの!?」

青年「じゃあお前は、あいつを忘れて俺に幸せになれって言うのか!?」

女友達「それは違うわ」

青年「じゃあどうしろと!?」

女友達「こうするのよ」


女友達が青年の唇を奪う。


青年「……何のつもりだよ?」

女友達「あんたはあの子の事を一生背負って生きていくつもりなんでしょ?なら、私も一緒に背負って生きて

く」

青年「それって告白か?」

女友達「違う、これはプロポーズ」


青年が笑い出す。


青年「まさかいきなりプロポーズされるなんてな。……本当に、一緒に背負って生きていくつもりなのか?」

女友達「そりゃもちろん。ちなみにあんたの答えは聞かないから」

青年「そりゃまた随分強引だな!……さすがあいつの友達だけの事はあるわ」

女友達「今度お墓参り一緒に行って、あの子に報告しましょ?これからはまた三人一緒だって」

青年「ああ。そうだな……これからはまた三人だ」


暗転。



舞台演劇「物乞いのマルコ」
作者:小唄 楼

マルコ……女性(12)
花の精……女性(?)
少女……女性(8)
パン屋……男性(45)
町民A……女性(13)
町民B……男性(12)
町民C……女性(12)



○街中
照明をつける。
マルコがボロボロの服を着て、袋を引きずり一人歩いている。


町民A「物乞いのマルコが歩いてるぞ!」

町民B「きっとまたパン屋でパン屑をもらうんだ!」

町民C「卑しいやつめ!この町から出ていけ!」

町民ABC『出ていけ!出ていけ!』


○パン屋の裏口
マルコ「……すいません」


パン屋が登場。


パン屋「マルコか。ちょっと待ってておくれ」


パン屋が袋を受取り、パン屑が沢山入った袋をマルコに渡す。


パン屋「いつもも沢山木苺を採ってきてくれてありがとう。こんなものしか渡せ

ないが……」

マルコ「いえ、助かります」

パン屋「……そうだ、マルコにこれをあげよう」


パン屋が懐から花の種を取り出す。


マルコ「これは……なんですか?」

パン屋「花の種だよ。この鉢植えもあげるから、良かったら育ててごらん」

マルコ「ありがとうございます」


暗転。
パン屋が退場。


○公園
マルコが鉢植えを見ている。
照明をつける。


マルコ「何が咲くのかな……楽しみだな。おやすみ、お花さん」


暗転。
間を空けて花の精が登場。
マルコと花の精を照らす。


花の精「マルコ、起きて下さい」

マルコ「うーん……、君は?」

花の精「私はこの花の精です。私を植えてくれてありがとう。そのお礼に、マル

コの願いを何でも一つ叶えましょう」

マルコ「僕の願いをかい?」

花の精「はい。あなたが望めば大金持ちにもなれますし、不老不死の超人にもな

れます。さぁ、何を望みますか?」

マルコ「そうだな……」

花の精「遠慮する事はありません。なんでも言ってください」

マルコ「……やっぱり、いいです」

花の精「そんな、何をおっしゃいますか!」

マルコ「僕は特に欲しいものもないし、今の生活で満足してます。だからいいん

です」

花の精「そうはいきません!こちらも恩義を果たさなければ、花の精の名が廃り

ます!だから、何か!」

マルコ「……それじゃあ」

花の精「なんでしょう!」

マルコ「……友達が、欲しいです」

花の精「友達……ですか。わかりました」

マルコ「本当にお願いが叶うんですか?」

花の精「それはもちろん!目が覚めるのをお楽しみに」


暗転。
花の精が退場。
マルコが目を覚ます。
照明をつける。


マルコ「朝……か。あれは夢だったのかな?あ……花が」


鉢植えから花が咲いている。


マルコ「わぁ、綺麗だなぁ」

少女「わぁー綺麗!」


少女が登場。


少女「綺麗なお花!お兄ちゃんが育てたの?」

マルコ「え、うん。そうだよ」

少女「綺麗だねー」

マルコ「うん、そうだね。……実はね、この花には精霊が住んでいるんだ」

少女「精霊!?精霊さんが住んでるの?」

マルコ「うん」

少女「そのお話聞かせてー」

マルコ「いいよ。あのね……」


暗転。



舞台演劇「都市は優しい」
作者:小唄 楼

女性……女性(22)
店員……女性(19)
隣人……女性(24)



○ファーストフード店カウンター
照明をつける。
女性がファーストフード店で店員に注文している。


店員「いらっしゃいませー」

女性「持ち帰りで。ハンバーガーのセットでドリンクは紅茶、あとアップルパイを一つ」

店員「かしこまりましたー。オーダー入りまーす!」


店員がせかせかと仕事をしている。


女性「……貴方達も大変ね。一日中笑顔で働き続けるなんて」

店員「お客様に笑顔で明るい気持ちになってもらう事も私達の仕事ですから!はい、お待たせしました」

女性「明るい気持ち……、か」

店員「またお越し下さいませー」


暗転。
店員が退場。


○女性の自宅
女性が部屋でハンバーガーを食べビールを飲んでいる。
照明をつける。


女性「面白いテレビやってないなー」


BGM「チャイム」


女性「誰だろ?はーい!」


隣人が登場。


隣人「どうもこんばんはー」

女性「あ、お隣さん。こんばんはー」

隣人「もう夕飯食べちゃいました?」

女性「いえ、今食べてる最中でー」

隣人「あーお食事中にごめんなさい。これ、作りすぎちゃったんで良かったら一緒に食べて下さい」

女性「わぁーありがとうございます!」

隣人「ではお食事中に失礼しました」


隣人が退場。


女性「どれどれ……やった煮物だ!これでもう一杯お酒を飲もう」


女性が座り、煮物を食べながらビールを飲む。


女性「はぁ……、今私、結構幸せかも」


BGM「着信音」


女性「誰だろ、お母さんか」


女性が電話で話始める。


女性「お母さん?うん、元気にしてるよ。お母さん達は元気?そっか。……あれさ、田舎からこっちに出てく

る時、都会ってきっと皆冷たくて寂しいところなんだろうなーって思ってたんだけどさ、いつも笑顔で接客し

てくれる店員さんがいたり、余った夕食を分けてくれるお隣さんがいたり、意外と暖かいね。都市は優しいよ


暗転。